ブログ、スタート!


まちおんがそろそろ5年だ。よくやってきたものだな、と思う。
宮崎市や鹿児島の人たちがよく言う。
「都城は音楽人口が多いよね。」
たしかにブッキングに困ることは全くなくなったし、新しい人たちや活動を再開するオヤジたちも増えた。
ただ、潜在的な音楽人口としては宮崎市や鹿児島市には到底追いつかない。まちおんの業績をあえて上げるなら「掘り起こし」だろう。
音楽に限らず、スポーツでも市民運動でも、掘り起こせばその底辺は驚くほど広がるのは間違いない。

ワールドカップを見ていてもそうだが、やはり競技人口とその質は確実に比例する。国の支援システムや長い歴史も影響はするだろうが、その前に底辺づくりがあることは否めないと思う。

プロ・ミュージシャンになりたい人や、趣味の域を高めたい人、あるいは触れてみたいがきっかけのない人、一緒にやれる人を探したい人、いろんな人たちの一助になれば、という思いでこのブログを書こうと思う。

さて、音楽演奏への取り組み方は様々だ。趣味だとしても人前でやることを目標にする人、あるいは自分の部屋で弾き語るだけの人やスタジオに集まって音合わせで満足できる人、どれも趣味としては成立するのだが、このブログではやはり人前で披露する人、あるいは披露したい人を前提としたい。

どんなことをやるか、も自由だ。マニアックでもいいし見る人の期待に応えるのもいい。オリジナルでもいいしコピーでもカバーでもいい。

どんな機会を求めるか、ももちろん自由。町のお祭りや地域のイベント、自主企画のライブ、知り合いが企画したイベントへの参加、あるいはメディアからの出演依頼などもあるかもしれない。また様々なコンテストなどにトライするのも面白いだろう。

どれにも共通しているのは、演(や)る人がいると同時に、それを見聞きする人がいて成立するということだ。これはスポーツも落語もダンスも講演も同じ。

そして運営のスタッフのほかに音響を担当する人や照明、そして受付でもぎりをする人、大きなイベントになるとケータリング(食事を配膳、提供するサービス)係や駐車場係、司会や大道具・小道具などいろいろな人がいて成立している。

キャリアを抜きにして、そういうことを忘れてしまう人は多い。もちろん、有料イベントの場合、そういう様々な人たちも対価(ギャラ)をもらっているのだから、仕事として取り組んでいるのだけども、無料イベントや、有料でもボランティアの人が多い場合もある。あるいはかなり安いギャラで請け負ってくれている場合もあるので、そういう人たちに対する感謝を忘れてしまうと、コミュニケーションの発展を遅らせたり、嫌われたりしてしまいかねない。だが逆に考えると、そういう部分を気をつけておけば、相手も人の子なのでやさしく接してくれたり、アドバイスをくれたり、友達になれたりするものだ。

ステージ上での細かいルールなども今後触れていこうと思うが、なんにしてもコミュニケーションはとても大事だ。わからないことは遠慮せずに聞いていった方が絶対にいい。社会性を高める場としても積極的に参加していけば、プラスになる事ばかりだ。

ある十代の女子が、それまでおとなしく消極的な日々を送っていたが、まちおんに出るようになって変わってくれた、とご両親に感謝されることも一度や二度ではない。

スポーツや他の文化分野や市民活動などでも同じだ。目的の行為だけで終わらず、人としての必要な資質を養っていけるのが社会だ。性別や立場、年齢の違う人たちとコミュニケーションをとっていくことが、結局はいろいろな得を運んできてくれる。そういう意味でも家に閉じこもらず、ガンガン出て行った方が、たくさんの気づきに出会える。

さて、次回からはいろんなシーンでの具体的な話を書いていこうと思う。いつかわからんけどお楽しみに。

まちおん代表 狂咲 狂

2 個のコメント

    • 大久保広文 on 2018年7月17日 at 22:26

    都城の音楽への取組みは熱いですね。延岡のギター弾きですが、延岡はライブハウスも無くなったし、祭に出てくるミュージシャンも少なく感じるし、第一に、自分を含め質が低いと思う。切磋琢磨する機会が無いんだと思う。都城は本当に最高のお手本だと思う。
    これからも6年〜10年と掘り起こし、草の根活動を期待しております。そして私も機会があれば、そちらで気持ちよく唄いたいものです。

      • rockskyo on 2019年1月14日 at 03:03
        Author

      大久保さん、コメントありがとうございます。まちおんが何かのきっかけになれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。返信が遅くなって申し訳ありませんでした。

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