私の周囲のイチオシ詩人/東ユージ


本当に俳句や短歌、ポエムとかやってる人はいないので、オリジナル作って歌ってる奴のことを。

田中亜門武(アトム)という焚き火ライブによく出てる若者が面白い詞で歌ってる。

歌詞と曲、どっちが大事かなんて話をよくするんだけど、やっぱりキャッチーなメロディあってこそ歌詞も歌として生きると思う。 さだまさしは例外。

しちめんどくさい言い回しとか、文語調の表現など一切なし!全てが語り口調の歌詞で叩きつけるように歌う。いさぎよし!

若い人の中には、歌詞先で言葉を詰め込んでメッセージだかなんだかを伝えるんだー‼️としゃかりきになってる奴も多いが、この男の歌はメロディもわかりやすいから(単純と言ってしまっては身も蓋もないが…)歌詞がちゃんと伝わる。 サビを何度も何度も繰り返すのも効果的だよね。

しかしメンタル豆腐なところがあって、凹んでしまうとしばらく立ち直れなかったりするんだけど、そこもまた詞の世界に現れている、とも言える。バカな一面もあり、ナイーブな面もあり。もの書く人間には大事な要素よね。 詞はこんな感じ…

どっかで誰かがあなたの事を 笑うでしょう笑うでしょう
どっかで誰かがあなたの事を 笑うでしょう笑うでしょう
ひとりぼっちだ僕は 感覚無く泣く
手首から涙 お空真っ赤に染めた
夕暮れ影がまっすぐ延びてく
帰り道は少し早く感じた

続きはこちらで。チャンネル持ってるみたいだから色々聴いてみて。

おれは30でサラリーマン辞めて色々あったけど、やっぱりその頃の焦燥感とか、解き放たれた爽快感とか忘れられない。不安の方が強かったけどもう戻れないし、自分でなんとかするしかなかった。 青春の忘れ物と言うか、なんかそんな気持ちをあの頃歌に出来たらこんな感じになってたのかもしれない、とも思う。

あと10年くらい歌ってたらダミ声になるであろうこの若者の歌(できればブルース)を聴いてみたいものだ。俺がまだ生きてたらね。

だから、やめるなよ。