種子田義男のイベント論vol.3


初回、前回とイベントを主催するにあたり収支をプラスにする事と書いてきました。 それは、過去にいくつもの団体がマイナス決算で消滅したり、解散後も負債を払い 続ける人たちの姿を見てきたからです。 スタート時の志が素晴らしくても、社会人として他人に迷惑は掛けられません。 大切なのは、やりたい事を今の組織で出来る範囲でやる、というのがベストだと思います。 小さな事からスタートして、経験を積んでいくのが一番いいと思います。

2000年ウエルネス音楽祭

「まちおん」は2013年にMJで開催した「都城音楽祭」の、プレイベントとしてスタートしました。 しかし、2000年に開催した「ウエルネス音楽祭」でも事務局の軒先でストリートライブを やっていたので、厳密にはそこが真のスタートかも知れません。 「音楽で街や人を元気にしたい」というのが、私がライブイベントを主催する目的です。 街や人を元気にするという取り組みは、全国各地で行われていて 主なものは、地域のお祭りや花火大会、文化的な数多くのイベントなど そして地域のマラソン大会や球技大会、マルシェのような食のイベントなどなど 多くのイベントが各地で開催されていますが、そこに人が集う事で会話が生まれ 仲間が増えて、自分の住んでいる街の事や将来の事などを話し合う事も出来ます。

2013年都城音楽祭

人と人を結びつける接点がイベントだと思いますので、同じ空間を共有する事が大切です。 そういう場を作り出す事が、ボランティアによるイベント主催だと思います。 もちろん行政や地域の商工会なども開催していますが、あまり街が変わらないのは その目的が「イベントを開催する事」に有るからだと感じます。 終わった翌日には、街は元の風景に戻ります。イベントで街は活性化しません。

やり続ける事と、そこに熱い情熱を持った人達が居る事が大切なのです。 イベントの開催は「ひとつの通過点」で目的は「街や人を元気にすること」なのです。 私は音楽が好きなので音楽で街おこしがしたい、そう思い長年取り組んできました。 音楽祭や、まちおんは、街や人を元気にするためのひとつの手段です。 音楽を通じて仲間が出来る事、プレーヤー同士でも、聞きに来たお客さんたちも ギターは弾けなくてもライブを見に行くことは容易だし、好きなアーティストの応援も楽しい。 自分の歌や演奏に反応してもらえると、プレイする側もとても嬉しくなります。

まちおん

私が引退した後も多くの仲間たちが協力してくれて、成り立っていますし今月8周年を迎えます。 コロナの影響が無ければ、9月が8周年でしたが継続してくれることに感謝します。 今のメンバーのほとんどは、まちおんを通じて知り合った仲間たちやミュージシャンです。 音楽が紡いでくれた縁に心から感謝します。 長くなってきましたので、この続きはまた次回に書きたいと思います。

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