二度と帰れない無人島で聞く3枚/狂咲 狂


ベタ…っちゃあベタですがね。今週はこのお題です。ちなみに「電源ないやろ」とか無粋なこと言わんように♥

無人島なので孤独だし、ヒマだろうし、いろんなこと考えて喜怒哀楽激しいだろうな、と思うので。

IRON MAIDEN / IRON MAIDEN

言わずと知れたアイアンメイデンのファーストアルバム。邦題には「鋼鉄の処女」と、まったくひねりのないタイトルがついていますが、そもそも中世の拷問器具なんですな。
それはさておき、後に徐々に完成されていくメイデンの作品群よりも、ぼくはこの圧倒的な爆発力と素敵すぎる粗暴さ、パンク色の残った荒々しさ、そして若さ溢れるメンバーのほとばしる汗が凝縮されたこのファーストが一番ヘドバンできます。ボーカルは初代ポール・ディアノで、後に加入するブルース・ディッキンソン(ex.SAMSON)とは対照的に粗いんですが、それがいいんですな。

結局ポールはセカンドの「Killers」限りで脱退しますが、僕のメイデン熱もそこまででした。初めて自分で選んだギターも、デイブ・マーレイ・モデルだったしね。
いずれにしても発散したいときはこれです。

The Stranger/Billy Joel

浸りたいときはやはりこれです。これまたベタで申し訳ないですが、例えば「ストレンジャー」の口笛の時点でもう黙祷状態になれますね。うっすらと入るピアノにベースが重なる展開、そして哭きリフのイントロに続き、優しいはずのビリージョエルの少し頑張った張った声、まさにもやもやした気持ちを代弁してくれます。
もちろん一曲目の思わず「やられた」と思うギターリフから始まるMovin’out、名曲というだけでは語りつくせないJust the Way You Are、ラインナップが素晴らしすぎて隠れがちなViennaと、これは他の2枚よりかけている時間が一番長いかもな、というアルバムです。
残念なのは、その後の「マイライフ」や「ガラスのニューヨーク」、「オネスティ」などの曲を持っていけないことですかな…。

Autumn/George Winston

無人島とはいえ、1/3は睡眠なので、寝る時はこれかな、と思います。とくに「Longing/Love」は思い出の曲です。若かりし頃に角4灯のクレスタに憧れ、「いつかはクレスタ」と思っていたんですが、その時のCMに使用された曲です。邦題もまさに「あこがれ」。

しかし、三枚に絞るのはある意味拷問ですね。それほど名曲、名アルバムは多い。僕がオリジナル曲を作るのをストップしてから20年くらいたちますが、作る必要性を見失う現実がここにあります。
世の中には既に十分すぎる名曲たちがあふれているのです。

とはいえ、最近再び創作活動に入っている狂咲でございます。