種子田義男のイベント論vol.5


このコーナーも長く書いていますが、他のメンバーのブログと違い 「イベントを主催する場合のノウハウ」を、これまでの経験の中で学んだ事を書いています。 バックナンバーから読んでいただけば、話はつながると思います。 たぶん・・

自分らが主催者になってライブイベントを開催したいと思っている人は ゼロではないと思うので、今後この話が何かの役に立つかもしれません。 いずれにしろ、誰かがイベントを作らないとステージイベントも無いわけなので 今は、プレイするにしても聞きに行くにしても、誰かが主催するイベントに参加している という場合が多いと思います。

このブログの中で書いてきたことは、主催者って大変だ!と思えるかも知れませんが 自分たちの音楽を多くの人に聞いてもらいたい、そういう率直な気持ちも原動力になります。

私の場合は、寂れた街を音楽で元気にしたい。という思いが原動力です。 ただ音を出してストレスを解消したい・・というのでは周りを動かすことはできません。 やはり仲間たちが賛同してくれるビジョンを示し、開催場所の方々も賛同してくれる。 そういう環境づくりを準備段階として、しっかり作ることも大切です。

今の時代、音楽の無い一日・・というのは、経験した事が有りません。常にどこかで流れています。 スマホを開けばいつでも聞けますし、好きな曲やアーティストは自由に選択できます。 ただ、ライブというのは独特なもので、好きなアーティストはCDももちろん最高ですが ライブを見に行けば、最高の気分を味わえます。 ただ音楽が聞けるという音源とは違って、ライブはその場に人間同士の一体感が生まれます。 これは、プロでもアマチュアでも同じです。

なので以前は、まちおんでもライブ中のトークにけっこう注文を付けていた気がします。 何も話さずにただひたすらに弾き語る人も、結構な確率でいますが観客席との距離感が ちょっと寂しい気がします。 自己紹介は当たり前ですが、オリジナル曲ならせめて作った経緯とかエピソードとか・・ 常に来てくれている観客の事を意識してステージを作って欲しいという思いからです。 中には話が面白過ぎて、歌はいいからもっと話を聞きたい・・という方もいますけど。 でも、ステージで話をする、そういう経験が他のイベントに出演した時も活きてきます。 自分を成長させる意味でも、チャレンジしてほしいと思います。

ライブはプレイする側も見る側も、うまい下手関係なしに楽しいのです。 まちおんは、お金が全く動かないイベントです。入場料も有りませんが 出演者へのギャラも謝礼も交通費も有りません。おまけに食事も出ません。 でも、400回を超えて開催され続けていますし、出演してくれるアーティストも多くなっています。

今回、記念すべき8周年記念のまちおんは、コロナの影響で若干遅れて開催されますが 今後、通常の生活に戻るでしょうから更に応援していただければと思います。 この続きはまた書きたいと思います。

種子田義男のイベント論vol.4

種子田義男のイベント論vol.3

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種子田義男のイベント論vol.1